肩の関節にある腱板と呼ばれるインナーマッスルが、何らかの原因で傷がつき、うでを動かす時に肩に痛みが出る状態のことを言います。重症化すると腱板が断裂してうでを挙げられなくなることもあります。手をついた時の衝撃で急性に腱板損傷をおこすこともあれば、加齢などによる腱の摩擦の増加により徐々に鍵盤損傷をおこすこともあります。
〜病態〜
回旋筋腱板（棘上筋、棘下筋、肩甲下筋、小円筋）といわれる肩の関節を包み込むように存在するインナーマッスルが、何らかの原因によって傷がついた状態のこと。
- 肩をぶつけるなどの直接的な衝撃で発生する場合
- 転倒し、手や肘をついた時に衝撃が肩まで伝わる場合
- 投球、積荷など、使いすぎ（オーバーユース）で発生する場合
- 電車の吊り革を持っている時の急停車による衝撃で発生する場合
特に棘上筋は骨と骨の間を通過しているため、外力や摩擦を受けやすく損傷しやすいのが特徴です。
〜症状〜
何もしていない時は痛みは感じませんが、うでを動かした時に激痛を感じます。特に外側からばんざいの動きをする時に60〜120°の間で痛みを感じることが多いです。うでを動かした時にゴリゴリと音がするという方も多く、断裂がある方は陥凹が認められたり、うでをあげた状態をキープできなくなります。
蓄積された疲労や、スポーツの前の準備運動不足などが考えられます。中年や高齢の方は水分不足や、骨の変形により腱の摩擦が生じやすい状態になってしまっていることが原因とされています。
治療は「急性か慢性か」「痛みが強いか弱いか」「若年層なのか高齢者なのか」など症状によって変わってきます。
痛みが強く、熱を持って意いる場合は炎症を起こしている可能性が高いため、アイシングをしたり、サポーターなどで肩の安静をはかります。
痛みがある部分をホットパックや赤外線で温め、状態によっては運動をしていく。
中には筋力が低下していることが原因で腱板損傷を起こしている人がいるので、状態によっては筋力強化をしていきます。
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