
筋・筋膜性腰痛は、腰に過剰な負荷がかかり、腰回りの筋肉や筋膜が損傷することで腰の痛みを引き起こす疾患です。重いものを持ったとき、スポーツで腰に負担がかかる動きをした時などに発症することが多いですが、長時間の中腰姿勢や反り腰などの姿勢不良が原因で徐々に腰痛を発症するケースもあります。筋肉・筋膜が原因であるためレントゲン写真を撮っても異常と判断されないことが多いです。神経には異常がありませんので痺れなどは起こりません。
筋・筋膜性腰痛の主な症状は体を動かしたときの痛みと腰を押したときに出る痛みです。痛みが出ている部分を触ると熱を持っていることもあります。重症度にもよりますが、前後屈、捻る動きはもちろん、歩行さえも痛みによりできない場合があります。くしゃみをした際に腰の筋肉が収縮し痛みが走ることもあります。朝起き上がる時が1番痛いと訴える方もいます。
筋肉の使いすぎ(オーバーユース)、筋肉の柔軟性の低下、血流不足、中腰姿勢など負荷のかかる姿勢が多い。などが挙げられます。
発生直後は痛みが出ている部分を冷す。(アイシング)を行い、患部の安静を保つためにコルセットなどで固定をします。その後はマッサージやストレッチ、電気治療、鍼治療を用いて患部の血流を促進し、回復を早めていきます。腰と足の筋膜にはつながりがあり、足の柔軟性の低さが腰の痛みに関連することもあるので足のストレッチも治療をする上で大切になってきます。
①椅子に浅く座り、片方の足を伸す。
②手を腰に当て、腰を反ったまま体を前に倒していく。
③太ももの裏が伸びているのを感じながら20秒から30秒キープ。
④ゆっくりと元の位置まで戻していく。
- ゆっくりと息を吐きながら行う。※苦しければ息継ぎをしても良い
- 反動を使わない
- お風呂上がりがベストタイミング
- 食後1〜2時間は避ける