頚椎症とは

頚椎症とは首の骨の変形や、クッションの役割を果たす椎間板の変性、靭帯の肥厚、石灰化などにより、神経が圧迫を受け、しびれや痛み、筋力低下など様々な神経症状をきたす状態です。加齢に伴い症状が悪化することが多いですが若年層でも発症することがあります。

病態・症状

〜病態〜

神経が圧迫を受ける部位によって「頚椎症性脊髄症」と「頚椎症性神経根症」に分類され、それぞれ症状が異なる。

頚椎症の分類
  1. 頚椎症性脊髄症(脊髄で圧迫を受けている状態)
  2. 頚椎症性神経根症(神経根で圧迫を受けている状態)

〜症状〜

頚椎症性脊髄症

左右対称に首から肩、さらに腕に向かって走るような痛みやしびれが出たり、何かをつまんだり、針の穴に糸を通すのが難しくなったりします。病態が進行すると膀胱・直腸障害と言われるおしっこやうんちの排泄が上手にできない症状が出たり、階段を降りられなくなったりします。

頚椎症性神経根症

片側の首から肩、さらに腕に向かって走るような痛みやしびれが出たり、筋力が低下することにより、物を掴みにくくなります。動かして症状が出ることもあれば、脱力していても症状が出ることがあります。首から肩にかけて張り感や重だるさを訴える人もいます。

原因

巻き型やストレートネックなど姿勢が悪いことが原因でなりやすいと言われています。デスクワークやスマホをよく使う人、ゲームが好きな人、本を読むことが多い人などは注意が必要かもしれません。首の筋肉に負担が溜まり固くなると、首の骨が圧迫を受けて骨の間隔が狭くなり、その間にある神経が圧迫を受けて症状が出ます。

加齢により骨が変形して神経を圧迫してしまっている場合もあります。

治療法

首から肩、背中の筋肉をマッサージやストレッチでほぐし、神経の圧迫を減らしていきます。筋肉の硬さが強い場合、深部の筋肉の硬さがある場合は鍼の治療も有効になります。

巻き肩やストレートネックなど、姿勢が原因である場合においては、骨格矯正などを行う必要があります。

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